サイプレス精油
IFRAの附属書にある規制対象物質のうち、洗い流す石けんでこの精油を制限するものはありません。
石けんでのIFRAの上限
石けんではIFRAの上限なし
規制対象の成分(IFRAの附属書にある標準的な含有率):
- beta-Cedrene
- 0.38 %
- alpha-Cedrene
- 0.36 %
標準的な含有率から計算しています。手元のロットについての仕入先の証明書が優先され、従うべきはその数値です。
ブレンドをIFRAの上限と照合し、アレルゲンを一覧にするには、香料・アレルゲンチェックを使ってください。
石けんの中での精油の振る舞いと使用量については、石けんの香り付けをご覧ください。
名称と表示
Cupressus Sempervirens Oil
- 学名
- Cupressus sempervirens
- CAS
- 84696-07-1, 8013-86-3
- EC
- 283-626-9
EUはこの精油そのものを表示すべきアレルゲンとして指定していませんが、含まれる成分の一部は該当する場合があります。香料アレルゲンのツールで、レシピごとに計算できます。
どんな精油か、石けんの中でどう振る舞うか
サイプレス精油は、地中海イトスギ(イタリアンサイプレス、Cupressus sempervirens)の若枝を水蒸気蒸留して得られ、香水や石けん作りに使われます(Selimら)。日に温められた針葉樹のような、爽やかでグリーンな樹脂の香りです。
Cableはサイプレスをミドルノートとして扱い、レモングラスやベチバーと合わせて油脂の1.2%で使っています。シダーウッド、ジュニパー、ラベンダーともよく合います。軽く爽やかな香りなので、熟成期間を通して香りを保つには、シダーウッドやパチュリのようなベースノートがあるとよいでしょう(Fisher)。このページのIFRAの数値が上限です。
針葉樹の精油は、ピネンのように空気中で酸化するテルペンを多く含み、酸化したテルペンはより強い皮膚感作性物質になります(SCCS)。EUの法令では、サイプレス精油を化粧品に使えるのは、その酸化の指標である過酸化物価が低い場合に限られます。新しいものを購入し、涼しい場所で、瓶の中の空気を少なくし、しっかりふたを閉めて保管してください。
出典
各数値の根拠となる引用と各出典の注記は、英語のページに出典の原文のまま掲載しています。翻訳した引用は元の文書と照合できないためです。
- CosIng, the cosmetic ingredient database: CUPRESSUS SEMPERVIRENS OIL, European Commission
- Selim and colleagues, Chemical composition, antimicrobial and antibiofilm activity of the essential oil and methanol extract of the Mediterranean cypress (Cupressus sempervirens L.), BMC Complementary and Alternative Medicine 14, BioMed Central (2014)
- Kelly Cable, The Natural Soap Making Book for Beginners, Althea Press (2017)
- David Fisher, The Complete Photo Guide to Soap Making, Creative Publishing International (2018)
- Opinion on fragrance allergens in cosmetic products (SCCS/1459/11), Scientific Committee on Consumer Safety, European Commission (2012)
- Regulation (EC) No 1223/2009 on cosmetic products, Annexes II and III, via CosIng, European Commission