シナモンバーク精油
IFRAスタンダードでは、洗い流す石けんにこの精油を0.65 %まで配合できます。この上限は、含まれるCinnamic aldehydeによって決まっています。
石けんでのIFRAの上限
規制対象の成分(IFRAの附属書にある標準的な含有率):
- Cinnamic aldehyde
- 75 %
- Eugenol
- 2 %
- Benzyl benzoate
- 0.6 %
- Coumarin
- 0.6 %
- o-Methoxycinnamaldehyde
- 0.5 %
- Cinnamic alcohol
- 0.3 %
- Benzaldehyde
- 0.2 %
- Safrole
- 0.2 %
- Isoeugenol
- 0.02 %
標準的な含有率から計算しています。手元のロットについての仕入先の証明書が優先され、従うべきはその数値です。
ブレンドをIFRAの上限と照合し、アレルゲンを一覧にするには、香料・アレルゲンチェックを使ってください。
石けんの中での精油の振る舞いと使用量については、石けんの香り付けをご覧ください。
名称と表示
Cinnamomum Zeylanicum Bark Oil
- 学名
- Cinnamomum verum
- CAS
- 84649-98-9
- EC
- 283-479-0
EUはこの精油そのものを香料アレルゲンとして指定しています(規則(EU)2023/1545、附属書III、項目349)。洗い流す製品では、0.01%を超えるとラベルに名称を記載します。
どんな精油か、石けんの中でどう振る舞うか
シナモンバーク精油は、真正シナモン(セイロンシナモン、Cinnamomum verum)の樹皮のかけらや切れ端を蒸留して得られ、定期的に供給しているのはスリランカだけです(FAO)。シナモン精油の中で最も温かく甘い香りで、約三分の二がシンナムアルデヒドです(EFSA)。FAOはかつて、おそらくすべての精油の中で最も高価なものとしていました。
石けんの中ではカッシアと同じようにふるまうことがあります。Faiolaはシナモンをトレースを加速させる精油に挙げ、そうした精油にはオリーブオイルを多く含む反応の遅いレシピを用いています。シンナムアルデヒドは強い皮膚感作性物質であるため(SCCS)、このページのIFRAの数値は低く設定されており、この数値が上限です。希釈しても焼けるような刺激を感じたことのあるCableは、代わりにシナモンリーフを使っています。
バーク精油は、より安価なリーフ精油にすり替えられていることがよくあります(Gafnerら)。ペットから離して保管してください。Merck Veterinary Manualは、シナモン精油を猫や犬の肝臓に害を及ぼすおそれのある精油に挙げています。
出典
各数値の根拠となる引用と各出典の注記は、英語のページに出典の原文のまま掲載しています。翻訳した引用は元の文書と照合できないためです。
- CosIng, the cosmetic ingredient database: CINNAMOMUM ZEYLANICUM BARK OIL, European Commission
- Commission Regulation (EU) 2023/1545 amending Regulation (EC) No 1223/2009 as regards labelling of fragrance allergens in cosmetic products, European Commission
- J. J. W. Coppen, Flavours and fragrances of plant origin (Non-Wood Forest Products 1), Food and Agriculture Organization of the United Nations (1995)
- EFSA FEEDAP Panel, Safety and efficacy of feed additives consisting of essential oils from the bark and the leaves of Cinnamomum verum J. Presl (cinnamon bark oil and cinnamon leaf oil), EFSA Journal (2022)
- Anne-Marie Faiola, Pure Soapmaking, Storey Publishing (2016)
- Kelly Cable, The Natural Soap Making Book for Beginners, Althea Press (2017)
- Gafner and colleagues, Botanical ingredient forensics: detection of attempts to deceive commonly used analytical methods for authenticating herbal dietary and food ingredients and supplements, Journal of Natural Products 86, American Chemical Society (2023)
- Opinion on fragrance allergens in cosmetic products (SCCS/1459/11), Scientific Committee on Consumer Safety, European Commission (2012)
- Kia Benson, Toxicoses From Essential Oils in Animals, Merck Veterinary Manual, Merck & Co. (2025)