ラバンジン精油
IFRAの附属書にある規制対象物質のうち、洗い流す石けんでこの精油を制限するものはありません。
石けんでのIFRAの上限
石けんではIFRAの上限なし
規制対象の成分(IFRAの附属書にある標準的な含有率):
- 1-Octen-3-yl acetate
- 0.3 %
- Geraniol
- 0.2 %
- alpha-Bisabolol
- 0.03 %
- 7-Methoxycoumarin
- 0.01 %
標準的な含有率から計算しています。手元のロットについての仕入先の証明書が優先され、従うべきはその数値です。
ブレンドをIFRAの上限と照合し、アレルゲンを一覧にするには、香料・アレルゲンチェックを使ってください。
石けんの中での精油の振る舞いと使用量については、石けんの香り付けをご覧ください。
名称と表示
Lavandula Hybrida Oil
- 学名
- Lavandula × intermedia
- CAS
- 8022-15-9, 91722-69-9
- EC
- 294-470-6
EUはこの精油そのものを香料アレルゲンとして指定しています(規則(EU)2023/1545、附属書III、項目360)。洗い流す製品では、0.01%を超えるとラベルに名称を記載します。
どんな精油か、石けんの中でどう振る舞うか
ラバンジン精油は、真正ラベンダーとスパイクラベンダーの交配種であるラバンジン(Lavandula × intermedia)の花穂を水蒸気蒸留して得られます。ISO規格は、主に南フランスで栽培されるグロッソ(Grosso)という系統を対象とし、2025年からはスペインのタイプも対象に加えています(ISO 8902)。カンファーを含むため、真正ラベンダーより鋭くハーバルな香りです。
参照している書籍にラバンジンの名前は出てきませんが、石けんの中ではラベンダーと同じようにふるまい、石けん生地の中でも香りがよく残り(Faiola)、ほとんどどんな香りともよくなじみます(Fisher)。ローズマリー、ユーカリ、ペパーミントのような強い香りと組み合わせると真正ラベンダーが埋もれてしまう石けんに向いています。配合率はラベンダーに準じ、CableとFaiolaのレシピでは油脂の約1.2〜4%です。このページのIFRAの数値が上限です。
ラバンジンはラベンダーより安価で、ラベンダーの増量によく使われます(Capettiら)。含まれるリナロールと酢酸リナリルは酸化すると皮膚感作性物質になるため(SCCS)、涼しい場所でふたを閉めて保管してください。
この精油を使うレシピ
出典
各数値の根拠となる引用と各出典の注記は、英語のページに出典の原文のまま掲載しています。翻訳した引用は元の文書と照合できないためです。
- CosIng, the cosmetic ingredient database: LAVANDULA HYBRIDA OIL, European Commission
- Commission Regulation (EU) 2023/1545 amending Regulation (EC) No 1223/2009 as regards labelling of fragrance allergens in cosmetic products, European Commission
- ISO 8902:2025, Essential oil of lavandin Grosso (Lavandula × intermedia Emeric ex Loisel. "grosso"), International Organization for Standardization (2025)
- Anne-Marie Faiola, Soap Crafting, Storey Publishing (2013)
- David Fisher, The Complete Photo Guide to Soap Making, Creative Publishing International (2018)
- Kelly Cable, The Natural Soap Making Book for Beginners, Althea Press (2017)
- Anne-Marie Faiola, Pure Soapmaking, Storey Publishing (2016)
- Capetti and colleagues, Adulteration of essential oils: a multitask issue for quality control. Three case studies: Lavandula angustifolia, Citrus limon and Melaleuca alternifolia, Molecules 26, MDPI (2021)
- Opinion on fragrance allergens in cosmetic products (SCCS/1459/11), Scientific Committee on Consumer Safety, European Commission (2012)