ビターオレンジ精油
IFRAの附属書にある規制対象物質のうち、洗い流す石けんでこの精油を制限するものはありません。
石けんでのIFRAの上限
石けんではIFRAの上限なし
規制対象の成分(IFRAの附属書にある標準的な含有率):
- Carvone
- 0.05 %
- Geranial
- 0.05 %
- Neral
- 0.03 %
- Geraniol
- 0.02 %
- Perilla aldehyde
- 0.02 %
標準的な含有率から計算しています。手元のロットについての仕入先の証明書が優先され、従うべきはその数値です。
ブレンドをIFRAの上限と照合し、アレルゲンを一覧にするには、香料・アレルゲンチェックを使ってください。
石けんの中での精油の振る舞いと使用量については、石けんの香り付けをご覧ください。
名称と表示
Citrus Aurantium Amara Peel Oil
- 学名
- Citrus aurantium
- CAS
- 68916-04-1
EUはこの精油そのものを香料アレルゲンとして指定しています(規則(EU)2023/1545、附属書III、項目351)。洗い流す製品では、0.01%を超えるとラベルに名称を記載します。
どんな精油か、石けんの中でどう振る舞うか
ビターオレンジ精油は、ビターオレンジ(セビリアオレンジ、Citrus aurantium)の果皮を圧搾して得られます。約九割がリモネンで、大部分はリキュールの香り付けに使われます(SCCS)。スイートオレンジより鋭く、ドライで、花のような香りです。同じ木の花からはネロリが、葉と小枝からはプチグレンが採れます。
石けんの中では他の圧搾柑橘精油と同じようにふるまい、何かで香りを留めない限り数週間で薄れます。Faiolaは揮発しやすい柑橘系を、レモングラスのような同系統のより持ちのよい香りで支えています。Grossoはレモンの香りのするイネ科の草や樹脂を、Fisherはパチュリやシダーウッドのようなベースノートを加えています。参照している書籍には配合率の記載がありません。Fisherの一般的な出発点は油脂の3.1〜4.4%で、このページのIFRAの数値が上限です。
圧搾したビターオレンジ精油には光毒性があるため、IFRAは洗い流さない製品での使用を制限していますが、洗い流す石けんには制限していません。安価なロットにはスイートオレンジが混ぜられていることがあります(Capettiら)。
出典
各数値の根拠となる引用と各出典の注記は、英語のページに出典の原文のまま掲載しています。翻訳した引用は元の文書と照合できないためです。
- CosIng, the cosmetic ingredient database: CITRUS AURANTIUM AMARA PEEL OIL, European Commission
- Commission Regulation (EU) 2023/1545 amending Regulation (EC) No 1223/2009 as regards labelling of fragrance allergens in cosmetic products, European Commission
- Opinion on fragrance allergens in cosmetic products (SCCS/1459/11), Scientific Committee on Consumer Safety, European Commission (2012)
- Anne-Marie Faiola, Pure Soapmaking, Storey Publishing (2016)
- Alicia Grosso, The Everything Soapmaking Book, 3rd edition, Adams Media (2013)
- David Fisher, The Complete Photo Guide to Soap Making, Creative Publishing International (2018)
- IFRA Standard: Bitter orange peel oil expressed (Amendment 49), International Fragrance Association (2020)
- Capetti and colleagues, Adulteration of essential oils: a multitask issue for quality control. Three case studies: Lavandula angustifolia, Citrus limon and Melaleuca alternifolia, Molecules 26, MDPI (2021)