ゼラニウム精油
IFRAスタンダードでは、洗い流す石けんにこの精油を15.81 %まで配合できます。この上限は、含まれるGeraniolによって決まっています。
石けんでのIFRAの上限
規制対象の成分(IFRAの附属書にある標準的な含有率):
- l-Citronellol
- 21.1 %
- Geraniol
- 17.7 %
- Citral
- 0.5 %
- Citronellyl acetate
- 0.5 %
- Citronellal
- 0.15 %
- cis-3-Hexenyl isovalerate
- 0.1 %
標準的な含有率から計算しています。手元のロットについての仕入先の証明書が優先され、従うべきはその数値です。
ブレンドをIFRAの上限と照合し、アレルゲンを一覧にするには、香料・アレルゲンチェックを使ってください。
石けんの中での精油の振る舞いと使用量については、石けんの香り付けをご覧ください。
名称と表示
Pelargonium Graveolens Flower Oil
- 学名
- Pelargonium graveolens
- CAS
- 90082-51-2, 8000-46-2
- EC
- 290-140-0
EUはこの精油そのものを香料アレルゲンとして指定しています(規則(EU)2023/1545、附属書III、項目364)。洗い流す製品では、0.01%を超えるとラベルに名称を記載します。
どんな精油か、石けんの中でどう振る舞うか
ゼラニウム精油は、香りのよいペラルゴニウム、つまりローズゼラニウムの生の、またはわずかにしおれた葉と茎を水蒸気蒸留して得られます。ISOは北アフリカ、中国、ブルボン(レユニオン)、マダガスカルのタイプを認めており、香りが少しずつ異なります(ISO 4731)。Faiolaのレシピではエジプト産を使っています。どれもグリーンでミントのようなニュアンスのある、強いバラの香りです。
石けんの中で長持ちするフローラル系の一つです。Grossoは非常によく香りが残るとし、単独では強すぎることがあると注意しています。Faiolaはエジプト産ゼラニウムを問題なく使える精油に挙げ、明るい柑橘の香りを支えるために使っています。レシピでは油脂の1.5〜3.1%で使われ(Grosso、Cable)、Faiolaはそれより多く使っています。このページのIFRAの数値が上限です。
含まれるゲラニオールは酸化するとより強い感作性物質になるため(SCCS)、瓶は涼しい場所でふたを閉めて保管してください。Cavitchは「ローズゼラニウム」の中には安価なバラ系の香りの精油をブレンドしたものがあると警告しており、逆にゼラニウムはローズ精油の偽装に使われています(Mykhailenko)。
この精油を使うレシピ
出典
各数値の根拠となる引用と各出典の注記は、英語のページに出典の原文のまま掲載しています。翻訳した引用は元の文書と照合できないためです。
- CosIng, the cosmetic ingredient database: PELARGONIUM GRAVEOLENS FLOWER OIL, European Commission
- Commission Regulation (EU) 2023/1545 amending Regulation (EC) No 1223/2009 as regards labelling of fragrance allergens in cosmetic products, European Commission
- ISO 4731:2012, Essential oil of geranium (Pelargonium × ssp.), International Organization for Standardization (2012)
- Alicia Grosso, The Everything Soapmaking Book, 3rd edition, Adams Media (2013)
- Anne-Marie Faiola, Soap Crafting, Storey Publishing (2013)
- Anne-Marie Faiola, Pure Soapmaking, Storey Publishing (2016)
- Kelly Cable, The Natural Soap Making Book for Beginners, Althea Press (2017)
- Opinion on fragrance allergens in cosmetic products (SCCS/1459/11), Scientific Committee on Consumer Safety, European Commission (2012)
- Susan Miller Cavitch, The Natural Soap Book, Storey Publishing (1995)
- Olha Mykhailenko, Botanical Adulterants Prevention Bulletin on rose (Rosa × damascena) essential oil, ABC-AHP-NCNPR Botanical Adulterants Prevention Program (2024)