イランイラン精油
IFRAスタンダードでは、洗い流す石けんにこの精油を1.4 %まで配合できます。この上限は、含まれるYlang ylang extractsによって決まっています。
石けんでのIFRAの上限
規制対象の成分(IFRAの附属書にある標準的な含有率):
- Benzyl benzoate
- 6.32 %
- Benzyl salicylate
- 3.11 %
- Farnesol
- 1.5 %
- Geraniol
- 0.67 %
- Isoeugenol
- 0.52 %
- Eugenol
- 0.31 %
- Benzyl alcohol
- 0.25 %
- Isoeugenyl acetate
- 0.12 %
標準的な含有率から計算しています。手元のロットについての仕入先の証明書が優先され、従うべきはその数値です。
ブレンドをIFRAの上限と照合し、アレルゲンを一覧にするには、香料・アレルゲンチェックを使ってください。
石けんの中での精油の振る舞いと使用量については、石けんの香り付けをご覧ください。
名称と表示
Cananga Odorata Flower Oil
- 学名
- Cananga odorata
- CAS
- 83863-30-3, 8006-81-3, 68606-83-7
- EC
- 281-092-1
EUはこの精油そのものを香料アレルゲンとして指定しています(規則(EU)2023/1545、附属書III、項目347)。洗い流す製品では、0.01%を超えるとラベルに名称を記載します。
どんな精油か、石けんの中でどう振る舞うか
イランイラン精油は、主にマダガスカル、マヨット、コモロで栽培されるCananga odorataの生花を水蒸気蒸留して得られます(ISO 3063)。蒸留液は順に分けて採取され、軽やかなフローラルの香りが最も豊かな「エクストラ」から、より重い「サード」まであります(ISO 3063、SCCS)。どれもクリーミーでややスパイシーなニュアンスのある、重く甘いフローラルの香りです。
Grossoは石けんの中でも香りがしっかり残り、ライムやラベンダーのよい引き立て役になるとしています。Cableはベースノート、Faiolaはミドルノートに数えています。Cableは油脂の0.7〜2.4%で、柑橘と合わせて使うことが多いです。香りが強いので、少量から始めてください。
イランイランは肌を感作させることがあるため、IFRAはイランイラン専用のスタンダードで使用を制限しており、このページの数値が上限です。SCCSはイランイランを特に懸念されるアレルゲンに数えています。1908年には最高級の石けんだけに使われていました(Simmons and Appleton)。
この精油を使うレシピ
出典
各数値の根拠となる引用と各出典の注記は、英語のページに出典の原文のまま掲載しています。翻訳した引用は元の文書と照合できないためです。
- CosIng, the cosmetic ingredient database: CANANGA ODORATA FLOWER OIL, European Commission
- Commission Regulation (EU) 2023/1545 amending Regulation (EC) No 1223/2009 as regards labelling of fragrance allergens in cosmetic products, European Commission
- ISO 3063:2004, Oil of ylang-ylang [Cananga odorata (Lam.) Hook. f. et Thomson forma genuina], International Organization for Standardization (2004)
- Opinion on fragrance allergens in cosmetic products (SCCS/1459/11), Scientific Committee on Consumer Safety, European Commission (2012)
- Alicia Grosso, The Everything Soapmaking Book, 3rd edition, Adams Media (2013)
- Kelly Cable, The Natural Soap Making Book for Beginners, Althea Press (2017)
- Anne-Marie Faiola, Pure Soapmaking, Storey Publishing (2016)
- IFRA Standard: Ylang ylang extracts (Amendment 49), International Fragrance Association (2020)
- W. H. Simmons and H. A. Appleton, The Handbook of Soap Manufacture, Scott, Greenwood & Son (1908)