soapformulator
JA
伝統的な石けん

バスティール石けん

クリーム色のバスティール石けん三個。一個は立てて、なめらかな切り口を見せている。横にオリーブオイルのジャグ、ココナッツのかけら、ローズマリーの小枝。背景は紫色

オリーブオイル四に対してココナッツオイル一。カスティール石けんから日常使いの石けんへ一歩進めた定番の配合です。ココナッツオイルがしっかりした泡と、八週間で使える硬めの石けんをもたらし、オリーブオイルがマイルドさを保ちます。ラベンダーとローズマリーでほのかに香りをつけますが、省いてもかまいません。

難易度
初級
製法
コールドプロセス(CP法)
バッチ
油脂1000 g 約1447 gの石けん生地
作業時間
1時間
熟成
8週間
ジェル化
させる 型を保温する
計算ツールで開く

リストに保存

マイリスト

用意するもの

油脂1000 g分(容量1.5リットルのローフ型がいっぱいになる量)。液体も含め、すべて重さで量ります。

オリーブオイル(バージン・精製・ピュア) · 80.0 % 800 g 28.22 oz
ココナッツオイル · 20.0 % 200 g 7.05 oz
水酸化ナトリウム(NaOH) · 苛性ソーダ、純度100% 137.7 g 4.86 oz
精製水 · 濃度33 %の苛性ソーダ水溶液にする分 279.5 g 9.86 oz
ラベンダー精油 · 油脂の2.0 %、トレース時に 20 g 0.71 oz
ローズマリー精油 · 油脂の1.0 %、トレース時に 10 g 0.35 oz
スーパーファット
5 %
温度
油脂と苛性ソーダ水溶液はそれぞれ35〜40 °C(95〜104 °F)

計算ツールで分量や配合を変更する

作り方

  1. 準備

    飛沫防止の保護ゴーグル、ニトリル手袋、長袖を着用し、窓を開けるか換気扇を回して、子どもとペットを部屋に入れないでください。容量1.5リットルのローフ型にシートを敷き、苛性ソーダの容器を開ける前に、タオルとすべての道具をそろえておきます。
  2. 油脂と香りを量る

    鍋にココナッツオイル200 g、ジャグにオリーブオイル800 gを量ります。小さなガラスかステンレスのカップに、ラベンダー精油20 gとローズマリー精油10 gを量ります。
  3. 苛性ソーダ水溶液を作る

    耐熱ジャグに精製水279.5 g、乾いた容器に苛性ソーダ137.7 gを量ります。開けた窓のそばで、苛性ソーダを水にゆっくり注ぎます。水を苛性ソーダに注ぐことは絶対にしないでください。透明になるまでかき混ぜ、ラベルを貼って手の届かない場所で冷まします。
  4. ココナッツオイルを溶かす

    ココナッツオイルを弱火で透明になるまで溶かし、オリーブオイルを注ぎます。これで全体の温度が、石けん作りの温度に近づきます。
  5. 温度を確かめる

    油脂と苛性ソーダ水溶液がどちらも35〜40 °C(95〜104 °F)になったら、次に進みます。冷める途中で油脂が濁ったら、透明になるまで少しだけ温め直します。
  6. 合わせる

    苛性ソーダ水溶液をスティックブレンダーの軸に伝わせて油脂に注ぎ、ブレンダーを鍋の底に軽く打ちつけて中の空気を抜きます。回している間は刃を表面より下に保ちます。
  7. ライトトレースまで混ぜる

    数秒ずつ回してはかき混ぜることを繰り返します。純粋なカスティール石けんよりもココナッツオイルの分だけトレースが早く、たいてい五分以内に出ますが、それでも根気のいる生地です。垂らすと表面にうっすら線が残ったら止めます。
  8. 香りを混ぜる

    ラベンダー精油とローズマリー精油を加えてスパチュラで手で混ぜ、最後にブレンダーを一度短く回して均一にします。
  9. 流し込んで保温する

    型に流し込み、作業台に軽く打ちつけて気泡を浮かせ、ふたか板で覆います。一日タオルで包んでおくと、ローフが均一にジェル化し、早く固まります。
  10. 型から出して切る

    24〜48時間後、指で押してもローフが固くなっていたら、手袋をつけて型から出し、厚さ約2.5 cm(1 in)に切ります。
  11. 手袋をしたまま片付ける

    鍋と道具についた生の生地をペーパータオルでふき取ってごみ箱に捨て、すべてを熱い石けん水で洗います。
  12. 八週間熟成させる

    乾燥した風通しのよい部屋で、周りに空気が通るように石けんを立てて並べ、一週間ほどごとに向きを変えます。八週間で使えるようになり、オリーブオイルの多い石けんはどれもそうですが、その後も何か月も硬く、マイルドになり続けます。

コツ

  • カスティール石けんをバスティールに変えるのはココナッツオイルです。計算ツールでは、硬さが17から29に、洗浄力が0から14に、泡立ちが0から14に上がり、いずれも一般的な目安の範囲にぎりぎり入ります。コンディショニングは67と高いままです。
  • ひまし油でよりクリーミーな泡にし、スーパーファット6%にした、よりやさしい無香料の石けんは、当サイトの「オリーブオイル多めのバスティール石けん」をご覧ください。このレシピを無香料にするなら精油を省くだけで、ほかは何も変わりません。
  • 普通のココナッツオイルを使ってください。精製でもバージンでもかまいませんが、涼しい部屋では固まり、約24 °C(76 °F)で溶けるものです。分留ココナッツオイルは別の油で、必要な苛性ソーダの量も違います。
  • どちらの精油も熟成中に香りが弱まります。風通しのよい部屋で熟成させたあとは、ふたの閉まる箱に入れて、残った香りを保ってください。

この石けんを作る理由

五分の一のココナッツオイルが、オリーブ石けんに足りない泡立ちを補います。当サイトの指標では、洗浄力がカスティール石けんの0から14に、泡立ちも0から14に上がり、コンディショニングは67と高いままです。マイルドな日常使いの石けんでありながらシャワーでもよく泡立ち、カスティール石けんより硬く、六か月ではなく約二か月で使えるようになります。純粋なカスティール石けんとココナッツオイルの多い石けんの中間として、手と体用によく選ばれます。バスティールは歴史のある伝統というより作り手のあいだでの呼び名で、その評判は臨床試験ではなく作り手の経験に基づくものです。ココナッツオイルで洗浄力は多少上がるので、とても乾燥した肌にはカスティール石けんのほうが合うかもしれません。また、すべての石けんと同じくアルカリ性で、pHは9〜10程度です。

出典:

この種類の石けんについて、伝統、作り手の経験、研究がそれぞれ何を伝えているかを、どれにあたるかを明記して紹介しています。医学的な助言ではありません。また、皮膚の病気を治す石けんはありません。皮膚の病気がある場合は、医師または薬剤師に相談してください。

数値から分かること

  • ラウリン酸 9.8 %
  • ミリスチン酸 3.8 %
  • パルミチン酸 12.8 %
  • ステアリン酸 2.8 %
  • オレイン酸 56.7 %
  • リノール酸 10.2 %
  • その他 5.0 %

飽和:不飽和 32 : 68

硬さ 29 29–54
洗浄力 14 12–22
コンディショニング 67 44–69
泡立ち 14 14–46
クリーミーな泡 16 16–48

上の油脂の脂肪酸組成から計算しています。範囲は石けん作りの世界で定着した目安であり、化学ではありません。範囲から外れた石けんが間違っているわけではありません。

アレンジしてみる

5種類のバリエーション

同じ石けんの一点だけを変えたものです。どれも計算ツールで開き、さらに変更できます。

ガイドから

すべてのガイド

この配合の根拠

以下の出典付きの注記と、引用している文書のタイトルは原文の言語のまま掲載しています。翻訳した引用では文書を探せず、翻訳した技術的な要約は、もはや文書と照合した要約ではなくなるためです。

Craft convention: bastile is the makers' name for a soap that is mostly olive oil with a lauric oil added for lather. Faiola's Soap Crafting (2013) gives the name to anything over 60 % olive oil, and many makers keep to 70 % or more. Ours is 80 % olive and 20 % coconut, at the same 33 % lye solution as our castile and for the same reason: Dunn (The Water Discount, 2008) found pure olive soap made at a 25 % solution, which is what water at 38 % of the oils gives, separated in the mould. The method and the scent are ours.

すべてのレシピ