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石けん作りでの比較

石けん作りでのココナッツオイルと硬化ココナッツオイルの比較

硬化ココナッツオイルは、ココナッツオイルにわずかにある二重結合に水素を付加したものです。USPのモノグラフでは、残るオレイン酸は1.5%以下、ステアリン酸は8〜14%に増え、融点はココナッツオイルの23〜26°Cに対して30〜38°Cです。鹸化価を記載した資料はありません。水素添加によるモル質量の変化は0.1%未満なので、計算ツールはココナッツオイルの鹸化価を使っており、置き換えても苛性ソーダの量は変わりません。石けんはやや硬くなり、硬さは37に対して39です。

ココナッツオイル 硬化ココナッツオイル 他の油脂とも比較する

ココナッツオイル 硬化ココナッツオイル

公表値

ココナッツオイル硬化ココナッツオイル
鹸化価, mg KOH/g248–265248–265
計算ツールで使う値, mg KOH/g256.5 (中間値)256.5 (中間値)
鹸化価(NaOH換算), g/g0.18290.1829
ヨウ素価, g I₂/100 g6.3–10.6≤ 2
INS値(鹸化価 − ヨウ素価)248255
融点, °C23–2630–38
不けん化物, %≤ 1.5≤ 0.8
石けんのラベルでの表示名Sodium CocoateSodium Hydrogenated Cocoate

それぞれ単独で使った場合

ココナッツオイル硬化ココナッツオイル一般的な範囲
硬さ808629–54
洗浄力686612–22
コンディショニング9244–69
泡立ち686614–46
クリーミーな泡122116–48

1種類のオイルの硬さ、洗浄力などの値は、計算ツールがレシピについて表示するのと同じ計算を、そのオイル1種類に当てはめたものです。そのオイルがブレンドにもたらすものを説明しますが、そのオイルだけで作った石けんの使い心地を予測するものではありません。

一方をもう一方に置き換えた場合

同じ重さなら、ココナッツオイルと硬化ココナッツオイルに必要な苛性ソーダの量は同じです。 油脂1 kgをスーパーファット5%で作る場合、水酸化ナトリウムはココナッツオイルで173.7 g、硬化ココナッツオイルで173.7 gです。

下の石けん(この油脂が油脂全体の25%を占める)で、一方に合わせて苛性ソーダを量り、計算し直さずにもう一方を入れると、スーパーファットは次のように変わります:

苛性ソーダを量った油脂使った油脂スーパーファット
ココナッツオイル硬化ココナッツオイル5.0 %ほとんど変わらない
硬化ココナッツオイルココナッツオイル5.0 %ほとんど変わらない

スーパーファットは、苛性ソーダが鹸化せずに残す油脂の割合で、ここでは5%で設定しています。0を下回ると、油脂が反応できる量より苛性ソーダが多くなります。実際に手元にある油脂を苛性ソーダ計算ツールに入れれば、その油脂に合わせた苛性ソーダの量を計算します。

どちらかで作った同じ石けん

この石けん:どちらか一方を25%、スーパーファット5%、油脂1,000 g。 残り:オリーブオイル50%、シアバター20%、ひまし油5%。

ココナッツオイルを使用硬化ココナッツオイルを使用一般的な範囲
水酸化ナトリウム(g)138.6138.6
硬さ373929–54
洗浄力171612–22
コンディショニング595744–69
泡立ち212114–46
クリーミーな泡252716–48
ヨウ素価595841–70
INS値146147136–165
リノール酸とリノレン酸(%)8.48.1

ココナッツオイルを使った石けんを開く 硬化ココナッツオイルを使った石けんを開く

脂肪酸組成

脂肪酸ココナッツオイル硬化ココナッツオイル
カプロン酸 C6:0 0.4 (0–0.7) 1.5 (≤ 1.5)
カプリル酸 C8:0 7.3 (4.6–10) 7.0 (5–9)
カプリン酸 C10:0 6.5 (5–8) 6.5 (4–9)
ラウリン酸 C12:0 49.2 (45.1–53.2) 48.0 (44–52)
ミリスチン酸 C14:0 18.9 (16.8–21) 17.5 (15–20)
パルミチン酸 C16:0 8.9 (7.5–10.2) 9.5 (8–11)
パルミトレイン酸 C16:1 0.0 1.0 (≤ 1)
ステアリン酸 C18:0 3.0 (2–4) 11.0 (8–14)
オレイン酸 C18:1 7.5 (5–10) 1.5 (≤ 1.5)
リノール酸 C18:2 1.8 (1–2.5) 0.5 (≤ 0.5)

計算ツールが各油脂に使っている値(脂肪酸全体に対する%)。括弧内は公表範囲です。

ガイド

その他の比較

数値の出典

各数値の根拠となる引用と各出典の注記は、英語のページに出典の原文のまま掲載しています。翻訳した引用は元の文書と照合できないためです。

ココナッツオイル

Gustav Heess GmbH (oil producer/refiner), product specification sheet — Product Specification: Coconut oil refined Ph. Eur. 12 (Reg-No. Sp100031h) · 文書の日付:2026-01-21 · 2026-09-20閲覧
Ministry of Health, Labour and Welfare, Japan (Japanese Pharmacopoeia, 18th Edition, English version) — JP XVIII, Crude Drugs and Related Drugs (official monographs) · 文書の日付:2021-06-07 · 2026-09-20閲覧

硬化ココナッツオイル

United States Pharmacopeial Convention (USP 35-NF 30 text as mirrored at drugfuture.com) — USP 35-NF 30 (2012), NF Monographs: Hydrogenated Coconut Oil, page 1762 (Official from May 1, 2012) · 文書の日付:2012-05-01 · 2026-09-24閲覧
United States Pharmacopeial Convention (USP 38-NF 33 text as mirrored at drugfuture.com) — USP 38-NF 33 (Second Supplement), NF Monographs: Hydrogenated Coconut Oil, page 6615 · 文書の日付:2015-12-01 · 2026-09-24閲覧
Gustav Heess GmbH (oil producer/refiner), product specification sheet — Product - Specification: Coconut oil hydrogenated (Product No. 100040, Reg-No. Sp100040c, Rev-No. c) · 文書の日付:2026-01-29 · 2026-09-24閲覧
Codex Alimentarius Commission (FAO/WHO) — CXS 210-1999 Standard for Named Vegetable Oils, coconut oil, Appendix Table 2 (the same citation our coconut-oil record uses) · 文書の日付:2019 · 2026-09-25閲覧