石けん作りでのココナッツオイルと分留ココナッツオイル(MCT)の比較
分留ココナッツオイルは、名前の元になったココナッツオイルとは別の製品です。カプリル酸とカプリン酸が95%以上で、ラウリン酸は3%以下です。鎖が短いぶんグラムあたりの分子数が多く、必要な苛性ソーダは30.6%多くなります。単独で使った場合、硬さは4、泡立ちは4で、ココナッツオイルはそれぞれ80と68です。絶対に一方をもう一方に置き換えないでください。分留ココナッツオイルに合わせて苛性ソーダを量って普通のココナッツオイルを使うと、下の石けんは苛性ソーダ過多になり、スーパーファットは−4.1%になります。
公表値
| ココナッツオイル | 分留ココナッツオイル(MCT) | |
|---|---|---|
| 鹸化価, mg KOH/g | 248–265 | 310–360 |
| 計算ツールで使う値, mg KOH/g | 256.5 (中間値) | 335.0 (中間値) |
| 鹸化価(NaOH換算), g/g | 0.1829 | 0.2388 |
| ヨウ素価, g I₂/100 g | 6.3–10.6 | ≤ 1 |
| INS値(鹸化価 − ヨウ素価) | 248 | 334 |
| 融点, °C | 23–26 | — |
| 不けん化物, % | ≤ 1.5 | ≤ 0.5 |
| 石けんのラベルでの表示名 | Sodium Cocoate | — |
それぞれ単独で使った場合
| ココナッツオイル | 分留ココナッツオイル(MCT) | 一般的な範囲 | |
|---|---|---|---|
| 硬さ | 80 | 4 | 29–54 |
| 洗浄力 | 68 | 4 | 12–22 |
| コンディショニング | 9 | 0 | 44–69 |
| 泡立ち | 68 | 4 | 14–46 |
| クリーミーな泡 | 12 | 0 | 16–48 |
1種類のオイルの硬さ、洗浄力などの値は、計算ツールがレシピについて表示するのと同じ計算を、そのオイル1種類に当てはめたものです。そのオイルがブレンドにもたらすものを説明しますが、そのオイルだけで作った石けんの使い心地を予測するものではありません。
一方をもう一方に置き換えた場合
同じ重さなら、分留ココナッツオイル(MCT)にはココナッツオイルより30.6%多くの苛性ソーダが必要です。 油脂1 kgをスーパーファット5%で作る場合、水酸化ナトリウムはココナッツオイルで173.7 g、分留ココナッツオイル(MCT)で226.9 gです。
下の石けん(この油脂が油脂全体の25%を占める)で、一方に合わせて苛性ソーダを量り、計算し直さずにもう一方を入れると、スーパーファットは次のように変わります:
| 苛性ソーダを量った油脂 | 使った油脂 | スーパーファット |
|---|---|---|
| ココナッツオイル | 分留ココナッツオイル(MCT) | 13.3 %残る油脂がずっと多い:計算し直す |
| 分留ココナッツオイル(MCT) | ココナッツオイル | −4.1 %苛性ソーダ過多:計算し直さずに絶対に置き換えないでください |
スーパーファットは、苛性ソーダが鹸化せずに残す油脂の割合で、ここでは5%で設定しています。0を下回ると、油脂が反応できる量より苛性ソーダが多くなります。実際に手元にある油脂を苛性ソーダ計算ツールに入れれば、その油脂に合わせた苛性ソーダの量を計算します。
どちらかで作った同じ石けん
この石けん:どちらか一方を25%、スーパーファット5%、油脂1,000 g。 残り:オリーブオイル50%、シアバター20%、ひまし油5%。
| ココナッツオイルを使用 | 分留ココナッツオイル(MCT)を使用 | 一般的な範囲 | |
|---|---|---|---|
| 水酸化ナトリウム(g) | 138.6 | 151.9 | |
| 硬さ | 37 | 19 | 29–54 |
| 洗浄力 | 17 | 1 | 12–22 |
| コンディショニング | 59 | 57 | 44–69 |
| 泡立ち | 21 | 5 | 14–46 |
| クリーミーな泡 | 25 | 22 | 16–48 |
| ヨウ素価 | 59 | 57 | 41–70 |
| INS値 | 146 | 167 | 136–165 |
| リノール酸とリノレン酸(%) | 8.4 | 7.9 |
脂肪酸組成
| 脂肪酸 | ココナッツオイル | 分留ココナッツオイル(MCT) | |
|---|---|---|---|
| カプロン酸 | C6:0 | 0.4 (0–0.7) | 2.0 (≤ 2) |
| カプリル酸 | C8:0 | 7.3 (4.6–10) | 58.0 (50–80) |
| カプリン酸 | C10:0 | 6.5 (5–8) | 41.0 (20–50) |
| ラウリン酸 | C12:0 | 49.2 (45.1–53.2) | 3.0 (≤ 3) |
| ミリスチン酸 | C14:0 | 18.9 (16.8–21) | 1.0 (≤ 1) |
| パルミチン酸 | C16:0 | 8.9 (7.5–10.2) | 0.0 |
| ステアリン酸 | C18:0 | 3.0 (2–4) | 0.0 |
| オレイン酸 | C18:1 | 7.5 (5–10) | 0.0 |
| リノール酸 | C18:2 | 1.8 (1–2.5) | 0.0 |
計算ツールが各油脂に使っている値(脂肪酸全体に対する%)。括弧内は公表範囲です。
ココナッツオイルを使ったレシピ
- ココナッツオイルだけの石けん 油脂の100%
- スーパーファットゼロのココナッツ洗濯石けん 油脂の100%
- 海水で作るマリンソープ 油脂の90%
- ココナッツの食器用液体石けん 油脂の85%
- 固形の食器・キッチン用石けん 油脂の80%
- 海塩のソルトバー 油脂の80%
ガイド
その他の比較
数値の出典
各数値の根拠となる引用と各出典の注記は、英語のページに出典の原文のまま掲載しています。翻訳した引用は元の文書と照合できないためです。