ククイとアーモンドのシャンプーバー
普通〜乾燥した髪向けの、よりマイルドな石けんのシャンプーバーです。オリーブ、ココナッツ、ひまし油の土台に、スイートアーモンドオイル、ククイナッツオイル、カカオバター、シアバターを加え、ラベンダーとパルマローザで香りづけしています。当サイトの普通〜脂性の髪用シャンプーバーと対になる石けんで、同じく酸性リンスが必要です。
- 難易度
- 中級
- 製法
- コールドプロセス(CP法)
- バッチ
- 油脂1000 g 約1445 gの石けん生地
- 作業時間
- 1時間15分
- 熟成
- 6週間
- ジェル化
- どちらでも ジェル化してもしなくてもよい
用意するもの
油脂1000 g分(1.5リットルのローフ型がいっぱいになる量)。液体も含め、すべて重さで量ります。
| オリーブオイル(バージン・精製・ピュア) · 25.0 % | 250 g | 8.82 oz |
| ココナッツオイル · 25.0 % | 250 g | 8.82 oz |
| ひまし油 · 19.0 % | 190 g | 6.70 oz |
| カカオバター · 12.0 % | 120 g | 4.23 oz |
| シアバター · 7.0 % | 70 g | 2.47 oz |
| スイートアーモンドオイル · 6.0 % | 60 g | 2.12 oz |
| ホホバオイル · 3.0 % | 30 g | 1.06 oz |
| ククイナッツオイル · 3.0 % | 30 g | 1.06 oz |
| 水酸化ナトリウム(NaOH) · 苛性ソーダ、純度100% | 136.7 g | 4.82 oz |
| 精製水 · 濃度33 %の苛性ソーダ水溶液にする分 | 277.5 g | 9.79 oz |
| ローズマリーエキス(ROE) · 液体油に混ぜ入れ、ククイナッツオイルとアーモンドオイルを長持ちさせる | 1 g | 0.04 oz |
| 酢(酸度5%)、酸性リンス用 · 洗髪一回につき、マグカップ一杯(250 ml)の水に。においを避けたい場合はクエン酸小さじ¼ | 大さじ1 | |
| ラベンダー精油 · 油脂の2.0 %、トレース時に | 20 g | 0.71 oz |
| パルマローザ精油 · 油脂の1.0 %、トレース時に | 10 g | 0.35 oz |
- スーパーファット
- 5 %
- 温度
- 油脂と苛性ソーダ水溶液を35〜38 °C(95〜100 °F)に。カカオバターが液体のままでいられる温度
作り方
-
準備する
保護ゴーグル、ニトリル手袋、長袖を着用し、窓を開けるか換気扇を回して、子どもとペットを部屋から出します。1.5リットルのローフ型にシートを敷きます。 -
油脂を計量する
ココナッツオイル250 g、カカオバター120 g、シアバター70 gを鍋に量ります。ピッチャーにオリーブオイル250 g、ひまし油190 g、スイートアーモンドオイル60 g、ホホバオイル30 g、ククイナッツオイル30 g、ローズマリーエキス1 gを量り、混ぜます。 -
苛性ソーダ水溶液を作る
耐熱ピッチャーに精製水277.5 gを、乾いた容器に水酸化ナトリウム136.7 gを量ります。窓を開けた状態で、苛性ソーダを水に入れます。水を苛性ソーダに注ぐことは絶対にしないでください。透明になるまで混ぜ、ぶつかって倒れることのない場所で35〜38 °C(95〜100 °F)まで冷まします。冷めすぎた場合は、ピッチャーを熱い水道水を張ったボウルに立てます。苛性ソーダ水溶液をコンロで温めることは絶対にしないでください。 -
バターを溶かす
ココナッツオイル、カカオバター、シアバターを一緒にごく弱火で透明になるまで溶かし、ピッチャーの液体油を混ぜ入れます。35〜38 °C(95〜100 °F)に保ってください。それより冷えるとカカオバターが固まり始めます。 -
精油を混ぜる
ラベンダー精油20 gとパルマローザ精油10 gを小さなグラスに量り、混ぜ合わせます。 -
ライトトレースまで混ぜる
苛性ソーダ水溶液をスティックブレンダーの軸に伝わせて油脂に注ぎ、短く回してはその合間に混ぜます。ひまし油もカカオバターもトレースを早めるので、垂らした生地が表面にかすかな跡を残したらすぐに止めます。 -
香りをつける
精油を手で混ぜ入れ、ブレンダーを二、三回短く回して全体に行き渡らせます。 -
型に流しておおう
型に流し込み、作業台にしっかり打ちつけて表面をならします。板をかぶせ、部屋が寒い場合にだけタオルを足します。バターの多い石けんは温度が上がりすぎると、表面に沿ってひびが入ることがあります。 -
型出しとカット
24〜48時間後、まだ指先で押してへこむようならさらに一、二日後に、手袋をして型から出し、厚さ約2.5 cm(1 in)にカットします。 -
六週間熟成させる
乾燥した風通しのよい部屋で、石けんどうしが触れないようにラックに並べ、一週間ほどごとに向きを変えながら六週間熟成させます。 -
髪を洗う
十分に濡らした髪に石けんを数回すべらせるか、濡れた手のあいだで泡立てて、頭皮にマッサージするようになじませます。よくすすいでください。残る石けんが少ないほど、硬水によってできる石けんかすも少なくなります。 -
酸性リンスをする
マグカップ一杯(250 ml)の水に、5%の酢大さじ1(15 ml)を混ぜます。においを避けたい場合は、代わりにクエン酸小さじ四分の一を混ぜます。髪に注いで指でなじませ、目に入らないようにし、お好みで最後に水ですすぎます。 -
洗髪の合間に乾かす
石けんが硬さを保てるよう、たまった水から離して、この石けん専用の水はけのよいソープディッシュに置いてください。
コツ
- スイートアーモンドオイルとククイナッツオイルは木の実の油で、シアバターも木の実から搾られます。ラベルに記載し、ナッツアレルギーのある人には使わせないでください。
- 硬水では、カルシウムとマグネシウムが、どんな石けんの泡でもその一部を、髪にまとわりつくくすんだ膜に変えてしまいます。しっかりすすいで酸性リンスをすれば落とせます。水がとても硬い地域では、シンデットバーのほうがよい選択かもしれません。
- ククイナッツオイルはリノール酸が多く、オリーブオイルより早く酸化します。小さなボトルで買って冷蔵庫に保管し、量る前ににおいを確かめてください。ローズマリーエキスは完成した石けんを長持ちさせるのに役立ちますが、一年以内に使い切ってください。
- 対になる普通〜脂性の髪用シャンプーバーは、ココナッツオイルとひまし油が少し多く、カカオバターは入っていません。違いはわずかなので、この石けんで髪が重く感じる場合は、そちらを試してください。
油脂
| 油脂 | 割合 |
|---|---|
| オリーブオイル(バージン・精製・ピュア) | 25.0 % |
| ココナッツオイル | 25.0 % |
| ひまし油 | 19.0 % |
| カカオバター | 12.0 % |
| シアバター | 7.0 % |
| スイートアーモンドオイル | 6.0 % |
| ホホバオイル | 3.0 % |
| ククイナッツオイル | 3.0 % |
製法
| 製法 | コールドプロセス(CP法) |
| アルカリ | NaOH |
| スーパーファット | 5 % |
| 水 | 苛性ソーダ濃度33% |
| ヨウ素価 | 61 |
| INS値 | 141 |
この石けんを作る理由
本物の石けんで髪を洗ってみたい人、特に乾燥ぎみの髪の人のための石けんです。ひまし油、ココナッツオイル、カカオバターが豊かでクリーミーな泡を生み(当サイトの指標で泡立ち34、クリーミーな泡36)、スイートアーモンドオイルとククイナッツオイルが洗浄力を17と中程度に抑えます。石けんのシャンプーバーは、プラスチックボトルを減らそうとする人たちが復活させた昔ながらの考え方です。正直に言うと、石けんはアルカリ性で、シャンプーのpHに関するレビューでは、アルカリ性の洗浄料は髪のマイナスの電荷と毛髪どうしの摩擦を増やすことがわかっており(Gavazzoni Diasら)、また硬水では石けんが膜を残します(USGS)。そのため毎回の洗髪のあとに酸性リンスをします。仕上がりを気に入る人もいれば、シャンプーに戻る人もいます。何回か洗えば、自分がどちらかわかるでしょう。
出典:
- The shampoo pH can affect the hair: myth or reality? · International Journal of Trichology, 2014
- Hardness of water · U.S. Geological Survey
この種類の石けんについて、伝統、作り手の経験、研究がそれぞれ何を伝えているかを、どれにあたるかを明記して紹介しています。医学的な助言ではありません。また、皮膚の病気を治す石けんはありません。皮膚の病気がある場合は、医師または薬剤師に相談してください。
数値から分かること
- ラウリン酸 12.3 %
- ミリスチン酸 4.7 %
- パルミチン酸 10.0 %
- ステアリン酸 9.2 %
- リシノール酸 16.8 %
- オレイン酸 32.3 %
- リノール酸 8.6 %
- その他 7.2 %
飽和:不飽和 39 : 61
上の油脂の脂肪酸組成から計算しています。範囲は石けん作りの世界で定着した目安であり、化学ではありません。範囲から外れた石けんが間違っているわけではありません。
ガイドから
すべてのガイドこの配合の根拠
以下の出典付きの注記と、引用している文書のタイトルは原文の言語のまま掲載しています。翻訳した引用では文書を探せず、翻訳した技術的な要約は、もはや文書と照合した要約ではなくなるためです。
Adapted from the Tropical Shampoo Bar in Susan Miller Cavitch's The Natural Soap Book, her favourite of her two shampoo bars and the one for normal to dry hair: her olive, coconut, castor, sweet almond, jojoba and kukui nut oils in close to her proportions, with the palm oil replaced by cocoa butter and shea butter, at our 5 % superfat and a 33 % lye solution, and rosemary extract in place of her grapefruit seed extract.
配合はSusan Miller Cavitch『The Natural Soap Book』 (Storey Publishing, 1995)をもとにアレンジしたものです。作り方と注記は当サイトによるものです。