石けん作りでのキャノーラ油と大豆油の比較
どちらも安価な液体油脂で、安定性が低いのは大豆油のほうです。リノール酸はキャノーラ油の22.5%に対して53.5%、ヨウ素価は116に対して132です。どちらも配合を少量にしたときに最も長持ちします。下の石けんもそうで、置き換えによってリノール酸とリノレン酸の合計が12.6%から18.4%に変わります。大豆油に必要な苛性ソーダは2.4%多く、置き換えるとスーパーファットは5.4%になります。
公表値
| キャノーラ油 | 大豆油 | |
|---|---|---|
| 鹸化価, mg KOH/g | 182–193 | 189–195 |
| 計算ツールで使う値, mg KOH/g | 187.5 (中間値) | 192.0 (中間値) |
| 鹸化価(NaOH換算), g/g | 0.1337 | 0.1369 |
| ヨウ素価, g I₂/100 g | 105–126 | 124–139 |
| INS値(鹸化価 − ヨウ素価) | 72 | 61 |
| 融点, °C | — | — |
| 不けん化物, % | ≤ 2 | ≤ 1.5 |
| 石けんのラベルでの表示名 | Sodium Canolate | Sodium Soyate |
それぞれ単独で使った場合
| キャノーラ油 | 大豆油 | 一般的な範囲 | |
|---|---|---|---|
| 硬さ | 7 | 15 | 29–54 |
| 洗浄力 | 0 | 0 | 12–22 |
| コンディショニング | 93 | 85 | 44–69 |
| 泡立ち | 0 | 0 | 14–46 |
| クリーミーな泡 | 7 | 14 | 16–48 |
1種類のオイルの硬さ、洗浄力などの値は、計算ツールがレシピについて表示するのと同じ計算を、そのオイル1種類に当てはめたものです。そのオイルがブレンドにもたらすものを説明しますが、そのオイルだけで作った石けんの使い心地を予測するものではありません。
一方をもう一方に置き換えた場合
同じ重さなら、大豆油にはキャノーラ油より2.4%多くの苛性ソーダが必要です。 油脂1 kgをスーパーファット5%で作る場合、水酸化ナトリウムはキャノーラ油で127.0 g、大豆油で130.0 gです。
下の石けん(この油脂が油脂全体の20%を占める)で、一方に合わせて苛性ソーダを量り、計算し直さずにもう一方を入れると、スーパーファットは次のように変わります:
| 苛性ソーダを量った油脂 | 使った油脂 | スーパーファット |
|---|---|---|
| キャノーラ油 | 大豆油 | 5.4 %ほとんど変わらない |
| 大豆油 | キャノーラ油 | 4.6 %ほとんど変わらない |
スーパーファットは、苛性ソーダが鹸化せずに残す油脂の割合で、ここでは5%で設定しています。0を下回ると、油脂が反応できる量より苛性ソーダが多くなります。実際に手元にある油脂を苛性ソーダ計算ツールに入れれば、その油脂に合わせた苛性ソーダの量を計算します。
どちらかで作った同じ石けん
この石けん:どちらか一方を20%、スーパーファット5%、油脂1,000 g。 残り:オリーブオイル35%、ココナッツオイル25%、シアバター20%。
| キャノーラ油を使用 | 大豆油を使用 | 一般的な範囲 | |
|---|---|---|---|
| 水酸化ナトリウム(g) | 138.6 | 139.3 | |
| 硬さ | 36 | 38 | 29–54 |
| 洗浄力 | 17 | 17 | 12–22 |
| コンディショニング | 60 | 59 | 44–69 |
| 泡立ち | 17 | 17 | 14–46 |
| クリーミーな泡 | 19 | 21 | 16–48 |
| ヨウ素価 | 65 | 68 | 41–70 |
| INS値 | 139 | 137 | 136–165 |
| リノール酸とリノレン酸(%) | 12.6 | 18.4 |
脂肪酸組成
| 脂肪酸 | キャノーラ油 | 大豆油 | |
|---|---|---|---|
| パルミチン酸 | C16:0 | 4.8 (2.5–7) | 10.8 (8–13.5) |
| ステアリン酸 | C18:0 | 1.9 (0.8–3) | 3.7 (2–5.4) |
| オレイン酸 | C18:1 | 60.5 (51–70) | 23.5 (17–30) |
| リノール酸 | C18:2 | 22.5 (15–30) | 53.5 (48–59) |
| α-リノレン酸 | C18:3 n-3 | 9.5 (5–14) | 7.8 (4.5–11) |
| アラキジン酸 | C20:0 | 0.7 (0.2–1.2) | 0.4 (0.1–0.6) |
| ガドレイン酸 | C20:1 | 2.2 (0.1–4.3) | 0.3 (0–0.5) |
| エルカ酸 | C22:1 | 1.0 (0–2) | 0.2 (0–0.3) |
計算ツールが各油脂に使っている値(脂肪酸全体に対する%)。括弧内は公表範囲です。
キャノーラ油を使ったレシピ
- インディゴとアナトーのファンネルポア石けん 油脂の25%
- トマトと活性炭のスワール石けん 油脂の25%
- ラードとキャノーラ油の節約石けん 油脂の25%
- 白茶のファンネルポア風石けん 油脂の20%
- 卵黄のフェザースワール石けん 油脂の17%
- スーパーの油で作る石けん 油脂の15%
ガイド
その他の比較
数値の出典
各数値の根拠となる引用と各出典の注記は、英語のページに出典の原文のまま掲載しています。翻訳した引用は元の文書と照合できないためです。